ないものねだり
もっと背が高ければ、
高い戸棚に手が届くのに。
服選びに悩むことがないのに。
もっと指が長くて、手が大きければ、
ピアノの鍵盤のオクターブがスムーズに届くのに。
ヴァイオリンですべての音が出せるのに。
文系でなく理系だったら、
医者を目指したのに。
研究に没頭したのに。
もっと体が強ければ…
男に生まれていれば…
ないものねだり。
でも、自分を受け入れることにしたんだ。
背が低くて手がちいさいのも私。
理系に弱いのも私。
女として生まれてきたのも私。
これが、みぞぶちさやかなのだ。
≪Before
鉄の柵を修正ツールで消し、妖精の羽をつけた女の子を配置。
妖精らしくするために、女の子を淡く光らせました。
英文のテキストはおまけなので、わざと風景となじませています。
noteにも同じ記事を投稿しています。